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カウンセリングについて
当クリニックでは、臨床心理士によるカウンセリングを行っております。
カウンセリングだけのご相談はお受けしておりません。お薬を処方されていない方でも、診察を受けていただいています。
○料金
30分3,000円 50分4,000円です。保険診療の対象ではありません。予約料という形で、前もってお支払いいただきます。
○カウンセリングの流れ
初回では、これまでの経過や現在の状況について詳しくお話をお聴きして、「これからどうなっていけたらよいか」「どんなことを話していきたいか」をともに話し合います。その際に、1回の時間(30分or50分)や頻度をご相談しています。
2回目以降の経過はさまざまです。言葉によるやりとりを中心とすることもあれば、気持ちや現状を絵や図に表しながら整理していくこともあります。また、気持ちを言葉にすることが苦手な方や身体の緊張が強い方は、リラクゼーションや呼吸法を一緒に行うこともあります。いずれの場合も、それぞれの方に合う方法を選びながら、また患者さんと相談しながら行っています。
「話す」ことは「離す・放す」こと、とも言われます。カウンセリングの場で、思いや考えを表していくと、手に負えないように思えていた問題が整理されてすっきりしたり、問題から少し距離がとれることがあります。それによって、「何とかなるかもしれない」と思えると、実際にその問題に取り組みやすくなるものです。
カウンセリングをご希望の方は、診察にてご相談ください。
認知行動療法について
何かの出来事があった時、私たちの頭の中には、考えやイメージが瞬間的に浮かびます。気持ちや行動は、その考えによって左右されます。そのため、否定的・悲観的な考えが浮かぶことが多いほど、おちこんだり、うまく対処ができなくなったりするものです。
認知行動療法ではまず、出来事に対して生じる「気分・考え・行動」といったその方の物事のとらえ方を把握していきます。そして、コラム表などを使って、考えのバランスをよくする練習を行います。
カウンセリングでは、必要に応じて認知行動療法を行っています。ご希望の方はご相談ください。
自律訓練法について
自律訓練法
当クリニックでは、不安・緊張が強い方や自律神経系の症状がある方に、自律訓練法を紹介しております。医師の判断により、適宜ご説明いたします。
自律訓練法とは、20世紀前半に、ドイツの精神医学者J・H・シュルツによって確立され、その後多くの研究者の手によって改良がなされて完成したリラクセーション法です。九州大学心療内科の池見酉次郎先生によって日本に紹介され、心身症の治療に用いられています。別名「自己弛緩法」とも呼ばれており、心理的・身体的な緊張をゆるめていく方法です。本来はコントロールできない自律神経系を、言葉とイメージによって自己コントロールし、自律神経系のバランスを整えます。
準備 ~自律訓練法を始める前に~
- できるだけ静かで落ち着ける場所で行う。
- ベルトや時計、ネクタイなどからだを締めつけるものは外す。
- トイレなど気になる用事は先に済ませておく。
- 椅子に深めに腰掛けて、足は少し前に出す。手は膝~ももの上に置くか身体の脇に落とす。腰や背中、肩などが緊張しないことが大切。横になって行うときには、両腕・両足を少し開いて仰向けに寝る。
練習方法
以下の公式を頭の中で繰り返します。
背景公式:「気持ちが(とても)落ち着いている」
第1公式:「手足が重たい」
第2公式:「手足があたたかい」
第3公式:「心臓が静かに打っている」
第4公式:「呼吸が楽にできる」
第5公式:「お腹があたたかい」
第6公式:「額が涼しい」
最後に 消去動作(むすんでひらいて→腕の曲げ伸ばし→背伸び→足踏みなど)を、就寝前以外は行って、気持ちをすっきりさせます。
上記の第2公式まででも、十分にリラックスの作用が得られます。1回2~3分程度を目安に、1日2~3回を続けていくと作用が上がりやすいようです。できるようになるまで、時間のかかる方もいますし、コツがつかみづらい方もいます。最初は専門家にやり方を指導してもらうと取り組みやすいでしょう。